■バスケットボール(籠球:ろうきゅう)はアメリカのYMCAの訓練校のカナダ人講師によって考案されたスポーツで、長い冬に外でスポーツが出来ない間に室内でアメフトのように激しく行えるスポーツとして考案され、体育館のギャラリーの壁に桃を入れる籠を下げて、そこにサッカーボールを入れあう形で行われたのがバスケットボールの原形だそうです。初の公式戦は1892年で100年以  上続いているスポーツです。アメリカを代表するリーグには有名な『NBA』があり、マイケルジョーダン、マジックジョンソン、ラリーバード、ビルラッセル、その他有名なスター選手を輩出しています。
日本には1900年ごろ入ってきて大学を中心に広まり、1930年には日本バスケットボール協会(JABBA)が設立されています。1990年から少年ジャンプに掲載された『スラムダンク』は1億部を売る大ヒットとなり、バスケ普及に大きくかかわったとして原作者の井上雅彦氏を日本バスケットボール協会から特別表彰を受けたそうです。日本初のプロリーグ『bjリーグ』が発足したのは つい  最近の2005年ですからかなり遅れていますね!

■バスケットボールのジュニア部門であるミニバスケットボール(以下「ミニバス」と書きます。)は12才以下の小学生を対象にして行われています。
ゲームはコートの中で、決められた時間に5人対5人(チーム全体では最低10人が交代して出場しないといけない。)で対戦し、決められたバスケット(ゴールとかリングと言います。)へ多くのボー  ルを入れたチームが勝ちとなるゲームです。
攻める側(オフェンス)と守る側(ディフェンス)の変化と攻防は熱い戦いが繰り広げられ見る者へ力と勇気を与える事でしょう。

■ミニバスケットボールのゲームは、大きく分けると前半12分(10分の場合有り。)、ハーフタイム(5分)後半12分(10分の場合有り)として行う。
実際的には前半戦は12分(10分)を更に二分して第1クォーター(以下「QT」と書きます。)と第2QTを各6分(5分の場合有り。)に分け、間にQTタイムが入ります。また、後半戦は3QT、QTタイ  ム、4QTとなり、全体で4QT制で行われます。
ハーフの半分、4分の1の意味で普通に『クォーター』ということだったんですね!

         第1QT   6分(5分?)
 [前半]    QT・タイム 1分間       選手交代
         第2QT   6分(5分?)

 ハーフ・タイム       5分(3分?)   選手交代

         第3QT   6分(5分?)
 [後半]    QT・タイム 1分間       選手交代
         第4QT   6分(5分?)

■ミニバスの場合第3QTまでに10人以上の選手が1QT以上2QTを超えないようにゲームに出ていなければいけません。だから1チームに最低10人はいないといけないですね!
第4QTと延長にタイム・アウトの時にどちらのチームも選手交代ができます。
なお、中学生以降は1チームに最低5人いればゲームができます。

■ゲーム開始
第1QTが始まる際は、コート中央の円で『ジャンプボール』を行ってゲームを始めます。
ジャンプボールを行う選手(ジャンパー)は自分チームベンチ側の半円に立ちます。
ジャンパーはそれぞれ2回までタップ(指先でボールを叩く行為)可能で、ジャンパー以外の8人の選手がさわるか床などにふれるまではボールにはさわれません。
ジャンプボールでは1回しか触れないと思ったら2回までは触れるんですね!
第2QT以降の各QTのゲーム開始は決められた順番にオフィシャルズ・テーブルから遠い方のセンターラインの外から、スローインで始めます。と言うことは一般に観客席があるほうですね!
前半(第1、2QT)は相手チームベンチ側のバスケットにボールを入れます。
後半(第3、4QT)は自分達のチームベンチ側のバスケットにボールを入れます。

コートのサイズ たて22m〜28m(サイドライン)、よこ12m〜15m(エンドライン)で、たてとよこの長さの釣り合いが取れたサイズとなっていて、きっちりと決まったサイズは無いんですね。サッカ  ーとか野球はきちんと、このサイズってあるようですがバスケの場合は体育館とかの制約に合わせて決めることができるようにということなんでしょうかね。
エンドライン中央から85cm入った上部にバックボードが設置され、更に内側に4m入ったところにフリースローラインがあります。センターサークルは半径1.8mとなっています。
コートのラインはすべて5cm幅と決まっています。
バックボードは80cm×120cmと決まっています。かたい木かとうめいな材料でつくられています。
ミニバスの場合、床からリングまでの高さは2m60cmです。中学以上になると3m5cmになるようです。
リングの直径は約45cmですのでボールの2倍弱の大きさです。
リングに取り付けてあるネットの長さは40cm〜45cmです。

■タイムアウト
各チームは前半と後半に1回ずつ1分間のタイムアウトをとることができます。
タイムアウトはファウル、ヴァイオレイション、ヘルドボールが起こった時か相手チームのショットが入った時に取れます。
今まで漠然と見てましたがタイムは前半・後半で各1回と言うのは少ないですね。1QTに1回は可能かと思ってました。

■ゲームで使用するボールについて
ボールはミニバスでは「5号」のボールを使用します。中学生になると「6号」を使用するようですが、女子の場合は(高校・大学・一般)も「6号」を使用するようで、男子の場合は(高校・大学・一般)  は「7号」を使用します。

[ボール規格] ボールメーカーの「モルテン」のHPから引用しています。
5号 69〜71cm   22cm   470〜500g 小学校用
6号 72.4〜73.7cm 23.2cm  510〜567g  一般女子・大学女子・高校女子・中学校用
7号 74.9〜78cm  24.5cm  567〜650g  一般男子・大学男子・高校男子用
※ 1.80mの高さからコートに落としたときの最高点が床から1.20〜1.40m。直径は目安。
 
■審判とテーブル・オフィシャルズ
審判は『主審』と『副審』の2名制で、『テーブル・オフィシャルズ』(スコアラー、アシスタント・スコアラー、タイマー、30秒オペレーター)の補助を受けてゲームを進めます。
主審と副審はそれぞれコーチが、テーブル・オフィシャルズはゲームを行わない選手たちがやってますね!
スコアラー・アシスタントスコアラーは、スコアシートを記録するかかりです。
その他、プレイヤーの5回目のファウルに各QTの4回目のプレイヤー・ファウル。タイムアウトとタイムアウト後の交代を審判に知らせたりします。タイマーは、ゲームの開始や終了の時間を知らせ る。
30秒オペレーターは、ボールを持っているチーム30秒以内にショットをしなければいけないというルールがあるのでボールを持った時からショットするまでのタイムを計っています。
相手にボールを取られたり、ファウルやヴァイオレイション等があった時や審判がゲームを止めた時にタイマーは止まります。

■得点について
バスケットにボールを入れると得点になります。
通常の得点は2点(フィールド・ゴール)。フリースローは1点。
間違って相手が入れるバスケットにゴールを入れると相手に2点入ってしまいます。
ゴールとなった後は相手チームがエンド・ラインの外から5秒以内にスロー・インによりボールをコート内に投げ入れ、試合は継続します。最終的に得点が多い方が勝ちとなります。
現在、ミニバスにはありませんが中学生からはフリースローレーンの外側に円状に3ポイントラインが引かれ、その外からシュートすれば3点の得点が入る制度があります。ミニでは検討中というこ とのようです。
■アウト・オブ・バウンズ(以下「アウト」と書きます。)
アウトには選手に適用される場合とボールに適用される場合があって、選手がアウトになるのは選手がコートの外に出た時、又はコートの周りのラインにふれたときにアウトとなり、ボールがアウト  になる時は、ボールがアウトの選手にふれたとき、ボールがコートの周りのライン、またはコートの外の床やものにふれたときになります。ボールがバックボートの裏、又は後ろの支えにふれた時、 ボールがバスケットの下から入ったときもアウトとなります。ボールをアウトにしたときは相手チームのスロー・インとなり、ボールに最後にふれた選手がアウトしたことになります。
■ボール運び

ボールを持った状態で2歩までは進むことができますが、3歩以上進むとトラベリングとなり相手チームのスローインとなります。ボールを1人の選手が保持したまま前に進むにはドリブルを使うこと になります。
選手がボールとともに移動したいときはドリブルを使います。
ドリブルは片手で行いボールを両手で同時にさわったり、片手または両手でボールを持つとドリブルは終了します。その後ドリブルを繰り返せばダブルドリブルとなり相手チームのスローインとなり  ます。

■ピヴォット
ピヴォットは片方の足を床から離さず軸にして、もう一方は何度でも好きな方向にふみ出すことができます。
なお、選手が空中でボールを受け取ったり、ドリブルしながら空中でボールを持ったりしたときは、先に床についた足がピヴォットフットになります。
ボールを持った選手がディフェンスに囲まれるとよくやっていますね。

■3秒ルール
オフェンスの選手は相手チームの制限区域(ゴール下の台形で囲まれた範囲)には3秒までは入っていることができます。違反すると相手チームのスローインとなります。

■5秒ルール
選手がボールを持った状態でディフェンスされ、パスもショットもドリブルもボールを転がすこともできない状態で5秒経過すると相手チームのスローインとなる。

■ファウル
ファウルとは相手との体のふれあいやスポーツマンらしくない行いによる規則違反をいいます。
まぁ勢い余ってと言うか、ボールを叩くつもりが相手を叩いたりした行為などが該当するのでしょうか?
相手方のスローインやフリースローでゲーム再開します。

■ヴァイオレイション
ファウル以外の3秒、5秒、30秒ルールやトラベリング、ダブルドリブル、アウト等の規則違反を言います。

■スローイン
スローインはボールを持ってから5秒以内にコートの中にいる選手にボールを投げなければいけません。
スローインするときにラインを踏んでもよいが中にはいってはいけない。
コートの中にいる選手はボールがコートの中に投げ入れられるまでラインの上またはそれを超えて体のどの部分も出てはいけない。
今まではラインも踏んではだめと思っていましたが踏む程度はいいのですね?

■フリースロー
フリースローを行うシューターはボールを渡されて5秒以内にショットをすべし!
シューターはボールがバスケットのリングにあたるかバスケットに入るまで制限区域に入ることはできない。
シューター以外の選手で制限区域のライン(斜めの線)にいる選手は、ボールがシューターの手から離れるまで制限区域に入ってはいけない。
その他の後方の選手はボールがバスケットのリングに当たるかバスケットに入るまでフリースローの半円よりも後方にいなければいけない。違反すればヴァイオレイションとなる。
シューターがヴァイオレイションすれば得点はノーカウントとなり、サイドラインのアウトから相手チームのスローインとなる。
シューター側のシューター以外の選手がヴァイオレイションを行ったときはフリースローが決まれば得点となり、ヴァイオレイションはなかったものとなる。
シューターの相手チームのヴァイオレイションの場合も同様だがフリースローが入らなかった場合は同じシューターがフリースローのやり直しをします。

■選手はいつもスポーツマンシップにもとづいてプレイをしなければいけません。
審判の注意を無視したり、スポーツマンらしくないふるまいをしたときは、テクニカル・ファウルとなり、相手チームに2個のフリースローとそのあとセンターラインのアウトからのスローインが与えられ ます。
コーチもスポーツマンらしくない振る舞いをしたら、同様の罰則が課せられます。
スポーツマンらしからぬふるまいって言うのはアバウトな気がしますねぇ!
あらためて「スポーツマンシップ」 を調べてみると明確な回答が無く、精神的なもので、それぞれで解釈しなければいけないようですが、ネット辞典によると「スポーツマンシップ」 (Sportsmanship) と  は、スポーツで関係者らに求められる精神論の一種。競技の上では競争関係にあるもの同士でも、競技を離れた際には友好関係を築くべきとするものなどが良く知られている。
スポーツマンシップは、スポーツのルールを遵守してゲーム(競技)を行っていくうえでの根本的な姿勢をいうものである。広義では、スポーツを行う上での品性ないしマナーということができるかもし れない。これらは、スポーツを実際に行う選手に限らず、選手を指導するコーチや監督、またスポーツに応援という形で間接的に関係するファンをも含めて求められる傾向がある。一種の美学とし てもみなされるとなっています。
 
■パーソナル・ファウル
相手選手との体のふれあいによるファウルを言います。
相手をつかんだりおさえたりして妨害する。相手を押したり、たたいたり、突くなどの乱暴な行為をしてはいけません。また、身体同士のふれあいにより相手が不利になった場合も不利にさせた方の ファウルとなる。
ショット中ではないファウルはスローインが与えられ、ショット中にファウルをさせると2個のフリースロートなります。ショット中にファウルされショットが入った場合は得点となりさらに1個のフリースロ ーとなります。そのことを“AND1”というようですね!バスケット用具メーカー名にありますね!

■ダブルファウル
ダブルファウルは、お互いに同時にファウルをした場合をいい、ファウルに記録されるがフリースローやスローインはどちらにも与えられない。
ボールを持っていた方のスローインとなります。

■アンスポーツマンライク・ファウル
相手のプレイを妨げるためにわざと選手とふれあいを起こすファウルのことです。
ショットが入らなかった場合は相手に2個のフリースローが与えられ、入った場合はさらい1個のフリースローが与えられる。
フリースローの後はフリースローを行ったチームによりスローインとなります。

■5回ファウル
同じゲームで1人の選手がファウルを5回したら退場となり、交代要員が出ることになります。

■チームファウル
1チームが各QT内にファウルを4回行った以降のファウル各個について相手チームに2個のフリースローが与えられます。

■ポジション

ポイントガード (PG:1番)
ボールを運び、パスをしたり指示を出したりチームの司令塔的存在で試合をコントロールすることがもっとも重要な役目を担い、ムードメーカーでもある。得点力に加え、ディフェンスをひき付け攻め やすくする。パスの上手さも求められる。コートの中のミニコーチ。

シューティングガード (SG:2番
長距離からのシュートやカットインで得点を稼ぐ。また、ポイントガードの補助をしたり、スモールフォワードのように攻めたりする。現代の花形ポジション。ボールハンドラーが望ましく良いパッサーで あること。
ショットフォロー、オフェンスリバウンドを獲得する役目も担う。

スモールフォワード (SF:3番)
柔軟なプレイを求められる万能的ポジション。対ディフェンスで爆発的な得点力が期待される。ガードよりも大型選手が多い。シュータータイプからインサイド型まで様々なプレースタイルが存在する 。相手のプレッシャーディフェンスを破るためにガードを補助する場合もある。もっとも上手なパッサー。オフェンスリバウンダー。

パワーフォワード(PF:4番)
ガードが中に入れたボールを1対1を仕掛けてゴールすること。確実な得点源。ディフェンスを押し込んで強引にシュートをする。スピードでディフェンスを抜く。当たり負けせず中で確実に得点を決  められる人のポジション。
チームの中でサイズ、身体的強さに優れている選手が望ましい。オフェンス、ディフェンスに強力なリバウンダーとなる。ゴール付近からのシュートを担当。

センター(C:5番)
高い身長とパワーが必要。リバウンド、ゴール下でのオフェンスとディフェンスでチームを引っ張る。
ゴール下の密集地帯でプレーをするのでファウルをもらいやすいのでフリースローが上手であること。
なお、バスケットボールにおいてはポジションはそれほど厳密ではなく、各プレイヤーが多くの役割をこなすことが理想である。
ガードとフォワードを兼任するガードフォワードやスウイングマン、フォワードとセンターを兼任できるセンターフォワード、フォワードセンターと呼ぶこともある。

 以上(財)日本バスケットボール協会刊行の『ひとめでわかるミニバスケットボールのルール』『Wikipedia』を参考に作成しています。全くの素人が作成しているので間違っているかもしれませんし、また 、説明不足なところがあるかもしれません。お詳しい方で間違いに気づかれたらご指摘下さい。